年俸制とは

年俸制というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。即座に頭に浮かぶのはスポーツ選手の給料ではないでしょうか。その選手の給料を示す時に、年俸いくらという言葉をテレビなどでよく聞きますね。
近年では、スポーツ選手だけではなく身近な企業でも年俸制という賃金の制度を採っているところが多いようです。年俸制とは、「年俸」という言葉でも分かるように労働者の給料を「年単位」で支払うというシステムを言います。と言いましても毎月支払われるという形の月給制とほぼ同じで、年俸の総額を12で割ったものが支給されます。中にはボーナス込の金額もありますし、ボーナスは別という場合もあります。この規約は企業によって異なります。
個人の業績によって賃金が決定されるシステムと年功や職能給で額が決まるというシステムがありますが、多くは後者のほうでしょう。

年俸制は残業代が出ないのか

年俸制に関しても、もちろん労働基準法の賃金規定が適用されます。年俸の給与を支給されている人であったとしても原則、1日8時間を超える労働をした時には当然時間外の手当をもらう権利があります。ただし管理職であるならば、残業代がでないケースもあり得るのですが、管理職ではなく平社員であるのならば、規定の残業代を支払ってもらえる、そして請求できる立場であると言えます。
しかし、会社側が年俸制を採用した際に時間外の労働が毎月ほぼ一定してある場合においては、一定の時間は残業をするとみなし、あらかじめ年俸にその残業代を入れて支給するということが認められています。ですが、こういったケースにおいても実際に時間外労働をし、その時間外労働としての賃金が給与で支払われている固定の残業代を上回るものであるならば、その差額を支払ってもらう権利があります。そのような事例があるということも念頭に置き、そして後々のトラブルを避けるためにも年俸制としての給与を受給することになったならば、必ず労働の契約書に書かれてあることを隅々まで確認しましょう。
そして、もしもその残業代が未払いであるということになれば、それを請求できる権利がありますので、個人で会社に交渉、あるいは労働基準監督署などの公共機関に相談をしてみましょう。