持ち帰り残業の意味

その言葉の通り、会社での仕事が残ってしまったなどとの理由で、それを自宅に持ち帰って仕事をするということを意味します。特に近年は、どの企業でもパソコンでの業務が主流となっていて、ノートパソコンを持ち歩いたり、自宅でのパソコンにデータを移したりして、持ち帰って仕事をすることが簡単にできるようになってきました。
しかし、それに伴って個人情報の漏えいにまつわる問題も多発し、世間でも、会社の中でもそれはうるさく言われていますので、禁止する方向も強くなってきています。
とは言え、やはり会社での時間内に仕上げることは無理な場合や、時間がかかってもきっちりと仕上げてしまいたいとか、自宅で一人で落ち着いて仕事と向き合いたいとかでやむなく持って帰る労働者がまだまだいることも事実です。
しかしながら、残念なことにこの持ち帰り残業というものは基本的には残業したことにはならないのです。ですからいくら時間をかけて仕事を全うしたとしても残業代としては支払ってもらえないことになります。
労働基準法に準じて言いますと、労働契約として労働者は会社側から管理監督されている状態というのが正しい形です。しかし自宅に持ち帰った仕事をしている時というのは、その管理監督がなされていないという状況であると言え、ゆえに労働基準法、そしてその中で決められている残業代の支給もその法律上の定めでは適用されないということになるのです。
勿論、会社側も持ち帰り残業を労働者に強いたりすることは出来ませんし、労働者にとっても持ち帰ってまで業務をこなすという義務はないのです。

持ち帰り残業はやめよう

もしも会社側が労働者に対して、ある仕事を自宅へ持ち帰って時間指定でこなして欲しいと命令をしたとしても、労働者はもしかしたら言われた時間よりも短時間の範囲で仕事を終えてあとは自由にくつろいでいるということになるかもしれませんし、またその逆で寝る間もないくらいにその仕事に時間を費やしたかもしれないということも有り得ることです。
ですから、会社側も後々に残業代の請求をされた時にはトラブルのもとになるので所定の労働時間を超えての勤務、そしてそれも自宅に持ち帰ってまで業務を命令することは避けたほうがいいでしょうし、労働者の立場からしても基本的に法で定められていない持ち帰り残業をすることは、そこからプラスが生じることはないと言えるので、やめておいたほうがいいでしょう。